将棋の高校生棋士、藤井聡太七段(17)が渡辺明棋聖(36)=棋王、王将とあわせ三冠=に挑戦している第91期棋聖戦五番勝負(産経新聞社主催)の第3局が9日午前、東京都千代田区の都市センターホテルで始まった。ここまで2連勝している藤井七段が勝って初タイトル獲得を決めるか、カド番の渡辺棋聖が1勝を返して逆転防衛に望みをつなぐか、注目の一番だ。
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藤井七段は、勝てば17歳11カ月で初タイトルを獲得することになり、1990年に屋敷伸之九段(48)が作った18歳6カ月のタイトル獲得最年少記録を更新することになる。木村一基王位(47)に挑戦する第61期王位戦七番勝負も並行して戦っており、一気に二冠になる可能性もある。
拡大する第91期棋聖戦の第3局で2手目を指す渡辺明棋聖。右は藤井聡太七段=2020年7月9日午前9時1分、東京都千代田区の都市センターホテル、迫和義撮影
一方、渡辺棋聖は、これまで戦った33回のタイトル戦で25回勝利し、ストレート負けは一度もない。2008年の第21期竜王戦七番勝負では、挑戦者の羽生善治九段(49)を相手に将棋界で初めて3連敗後に4連勝して竜王位を防衛したことがあり、勝負の行方は決着がつくまで分からない。
持ち時間は各4時間で、夜までに終局する見込みだ。(村上耕司)
12:00
昼食休憩前に両者とも離席
藤井七段が77手目を考慮中、正午になる前に両対局者とも席を外し、昼食休憩に入った。
76手までの消費時間は、藤井七段が1時間23分、渡辺棋聖は34分。午後1時に再開する。
10:50
一気に戦いに突入
角換わり腰掛け銀の戦型で駒がぶつかり、一気に戦いに突入した。戦いのさなか、藤井七段が▲1八角(51手目)と自陣角を打ったが、驚くべきことに前例が5局ある。
藤井七段も昨年2月にC級1組…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル